
厚生労働省の商品詳細
厚生労働省(略:厚労省)とは、日本の行政機関の一つで、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進、並びに労働条件その他の労働者の働く環境の整備及び職業の確保を図ることを任務としています。
具体的には、健康食品や食品安全、権益部などを管轄する「食品安全部」や、雇用安定を図る「職業安定局」、労働基準法に基づいて各事業所の労働環境を調査する「労働基準局」、
医療保険制度や診療報酬、薬価の設定などを所管する「保険局」、保健所を通じて健康指導や感染症予防を行う「健康局」などをまとめています。
医療福祉や仕事など、非常に身近なものについて管轄している行政機関であるといえるでしょう。
- 厚生労働省崩壊-「天然痘テロ」に日本が襲われる日【商品詳細
】


- 「城」の測量士が書いた本
この著書のテーマはカフカの「城」のように迷宮化した官僚機構の機能不全であり、著者のバイオグラフィーでもなければ、天然痘テロでもない。
(緊急災害時に政府の支援が錯綜し、役に立たないことは阪神淡路大震災で証明済みであり、今更の感は否めない。)
故山本七平が指摘したように日本の共同体はその末期には機能を無視し、共同体の維持そのものを目的化することが多い。(山本は例として旧国鉄や旧日本軍を挙げている。)
官僚機構という巨大な共同体も今やその機能(政策策定・遂行能力)を失い、半ば無意識的に共同体の維持(勢力圏=業界の維持、天下り先の確保)を最優先とする行動原理に縛られている。
問題は、権威の象徴たる官僚機構=政府の機能不全が国民に広汎かつ深甚な被害をもたらす点にある。
権威の失墜した政府には緊急災害対策どころか、社会的インフラや通貨の信用性の維持さえ難しいであろう。
国民の不幸は天然痘テロという不確定なリスクではなく、官僚機構の機能不全という現存する破局にある。
迷宮化した官僚組織の実態を活写した点で星5つ。著者の個人史のクドさと天然痘テロのエビデンス不足で星2つマイナス。
- 国民へのメッセージ
官僚/元官僚が書いた本で最初に読んだのは佐藤優著『国家の罠』だったのですが、その延長のように読んでみたら、ノンフィクションの物語仕立てではなく、概ね読者に語りかける文体の本でした。
著者は医師の勤務経験のほかアメリカで公衆衛生に関して専門的に学んだということで、その立場から厚生労働省のあり方を内部に身をおきながら批判しています。
自然に発生する感染症から国民を守るという公衆衛生よりも、生物兵器から国民を守るための国防の一つとしての公衆衛生について、厚労省にいかに専門家がおらず、なおかつ提言をしても上層部が反応せず遅れているかが書かれています。
この著書の内容についてではありませんが、先日国会で民主党から頼まれて政府批判の発言に立った著者を見て、ああ、と思い出して読みました。法に「万が一の場合には検疫所は○○をする」と定められていても、実際にはそれを実現できない体制不備を見ている著者ですから、今回の新インフルエンザについて「検疫所員が走り回っているところを国民に見せたのはパフォーマンスだ」という発言をするのは分かる気がします。
大筋に余り関係はありませんが、天然痘はインフルエンザと違って変異が少なく、ワクチン接種が100パーセント有効であり、新型インフルエンザについては複雑な変異をすることからワクチン対策はあてにならないというところは、予防接種に関しての知識として興味ぶかかったです。
- よくわからんけどどんどんやって。
こういうことはどんどんたくさんやって欲しい。
膿を出す必要はどこにでもあると思う。 いいんじゃないかと思う。
職場では浮いている人なのかもしれないが、それでも俺ら国民には有益ではないかと思うのだけどね。
フジテレビの”めざましテレビ”に出てたけど、こういう官僚がもっとたくさん出るといいのだが・・・。
- 宮本政於の再来
他の方も引用されていましたが、筆者の経歴は『お役所の掟―ぶっとび霞が関事情 (講談社プラスアルファ文庫)』で一世を風靡し、その後免職された宮本政於氏と瓜二つです。
『お役所の掟』はその後海外出版までされたものの、いまや絶版。宮本氏も若くして癌のため亡くなられています。米国でキャリアを積んだあと厚生労働省に入省、その後訳あって検疫所勤務、そして暴露本の出版と、まるで生き写しのような筆者の経歴は、宮本氏の怨霊が取り付いているのではと思えてくるほどです。『お役所の掟』の頃と比べると、官僚組織の腐敗は語り尽くされた感も多く、内容にそれほどの新鮮味はないのですが、第1作目ということもありますし、海外出版まで飛躍して欲しいところです。
ちなみに筆者は本省勤務時代「木村もりよ」の名前で活躍されていたようです(ただし業務内容は感染症対策と全く無関係のようですが)。「医師等資格確認検索システム」でも、この名前で1名ヒットします。
- 意味のあるのはタイトルのみ
この本の評価が分かれているのは、医学的には内容が笑止であるのだが(低評価の場合)、厚生労働省の技官・事務官のある程度の部分が抱えているしようもなさを指摘している(高評価の場合)ためだろう。
厚生労働技官・事務官には、しようもないのもいるが、まっとうなのもいる。
他方、この著者は、まっとうな厚生労働技官だったのだろうか。
内容を見ると、相当な疑問を感じずにはいられない。
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